仙臺簞笥リ・スタイル
SENDAI TANSU RE STYLE
仙台箪笥の再生コンセプト
Concept
欅の美しい木目に、透明度の高い漆を塗り重ねて輝きを与え、技巧を凝らした金具で飾る、宮城が誇る伝統工芸、仙台箪笥。親から子ども、そして孫へ、その家族を象徴する“財産”として大切に受け継がれてきました。 しかし、インテリアの多様化、和室離れ、マンション住まいなど、現代の住宅事情の変化により、そのままの形で継承することが難しくなってきました。親から受け継いだはいいが、どう扱っていいのか困っている方も多いのではないでしょうか。
仙台箪笥リ・スタイルは、古い仙台箪笥を引き取り、修理再生して新しい命を吹き込む取り組みです。 修理を請け負うのは、長年、仙台箪笥を作り続ける熟練の職人たち。木工、漆塗、金具のそれぞれの職人が一つひとつ手作業によって丁寧に汚れを落とし、矯正補強し、研き上げます。 仙台箪笥を現代のライフスタイルに合った形にデザインとして生まれ変わらせ、次の世代へと受け継ぐお手伝いをいたします。
仙台箪笥の再生
木工再生工程
再生のポイント
●昔の箪笥の多くには、杢目の良い材が使われている。現在では杢目の良い欅材の入手も困難になっている。
●前板を製材・補正して材料として再利用する。
1,箪笥から金具を取りはずす
2,箪引出の前板を外し、前板のそりを矯正する
3,前板を削り、木をあわせて補強する
4,内部材を桐に変えて高級感を出す
金具再生工程
再生のポイント
●サビを落し、磨きあげると新品同様の金具となる。
●劣化の激しい隅金具は新たに作製する。
1,箪笥から外した金具を焼いて錆を落とす
2,バフで研磨する
3,くるいを取り、ヤスリをかける
4,漆を焼付けてサビ止めと色上げをして完成
塗り工程
再生のポイント
●漆塗りは、仙台箪笥の特徴である木地呂塗にて仕上げる。
1,さび付け
2,水研ぎ→ヘラしごき→乾燥の作業※7回以上繰り返す
3,中塗り
4,中塗り研ぎ
5,上塗り
6,上塗り研ぎ
7,胴摺り→捨摺り
8,磨き
- いいものだけど今は使っていない仙台箪笥がある・・・
- マンションに引っ越すのでサイズを修正して使いたい・・・
- 仙台箪笥が新居のインテリアに合わない・・・
- 大事に受け継がれた箪笥、再生して永く使いたい・・・
仙台箪笥をリスタイルで新しいインテリアに
仙台箪笥リスタイルは、5つのスタイルで再生を行っています。詳しくは事例をご覧ください。